アーティストへのインタビューシリーズ、今回は向日蒔人さんにメールでインタビューしました。向日蒔人さんはWaypointsでこれまでに、二つの漫画『何を求めていますか?』と『あなたが望むなら』のイラストを担当してくれました。
まず初めに、少し自己紹介をお願いいたします。
私は牧師家庭に生まれ、三人兄弟の長男です。読書が好きでどんなジャンルの本でも読みます。いつもリュックに本を何冊も入れて持ち歩き、電車での移動中などに読んでいます。あとコーヒーが好きで、 ほとんど毎日、朝にコーヒーを淹れて飲んでいます。
初めて漫画やイラストに興味をもつようになったのはいつですか? そして、アーティストへの道はどのように辿ってきましたか?
子供の頃から絵を描くことが好きでしたが、漫画の絵を描くようになったのは中学生 の時からです。
私はアニメについて学ぶ専門学校に通っていたので、そこで絵を練習しました。卒業 してしばらくしてから Waypoints に誘っていただいたので、仕事として絵を描いたのは その時が初めてになります。
一番好きなアーティストや、一番影響を受けた人やものについて教えてくだ さい。
漫画家で好きなのは五十嵐大介さんです。「ウムヴェルト」という、短編の作品がまとめられたものが好きです。五十嵐大介さんの作品は、作品全体に流れるミステリーのような、あるいは詩的な雰囲気があって、その不思議な感じが読んでいて心地がいいです。絵も、シンプルなようでいて精緻なタッチでとても美しく、ストーリーも絵も、相互に響き合って一つの作品を織りなしているようで、とても素晴らしいと思います。
絵を描く際のヒントや参考には、いろんな アニメーターの画集などを用いています。
私はクリスチャンなので、聖書の話や信仰の話を何かの形で伝えていきたいと願って いるので、そういう気持ちがモチベーションになったりしています。
Waypoints の漫画にこれまで取り組んできた経験について教えてください。
聖書のストーリーを伝えるということで、いつも緊張しながら参加していますが、自分にしか描けないことがあるはずだと信じてチャレンジしています。
少しでも聖書の世界をイメージしてもらう助けになるように、まずは自分がキャラクターの立場になって想像してみたりしてから取り組むようにしています。そうすることで、今まで気付いていなかった視点やメッセージの発見につながり、信仰がアートに影響を与えるというより、作品を作ることでより信仰が深められていったという感覚があ ります。