私たちは日常生活の中で、何かを説明しようとする時に、「たとえ」をよく使っています。聖書には、人生の悩みへのヒントが沢山詰まっていて、イエス・キリストが例え話を使って人々を教えたという記録も沢山描かれています。漫画『4人の使者』のベースとなった例え話(ルカの福音書8章4-8節)もその一つです。(この漫画をまだ読んでいない方はまず漫画を読んでくださいね)

ある日、話を聞こうと、大ぜいの群衆が町々村々から押しかけたので、イエスはこんなたとえ話をなさいました。 「農夫が、種まきをしようと畑に出かけました。種をまいているうちに、ある種は道ばたに落ちて、踏みつけられ、そのうち鳥が来て食べてしまいました。土の浅い石地に落ちた種もありました。それは芽を出したのですが、水分が足りないので、すぐ枯れてしまいました。いばらの中に落ちた種もありましたが、いばらがいっしょに生え出て、結局、成長できませんでした。しかし、中には良い土壌に落ちた種もありました。それはぐんぐん育ち、百倍もの実を結びました。」イエスは話しながら、「聞く耳のある人はよく聞きなさい」と、みんなの注意をうながされました。(ルカの福音書8:4-8) 

聖書にはイエスがこの例え話を説明する場面が続けて書かれていますので、興味のある方は右のリンクから読んでみてください。(ルカの福音書8:9-15)

『4人の使者』はファンタジー漫画スタイルを使って、イエスがこの話の中で何を教えようとしているのかを創造的に表現しようとしています。漫画に登場する皇帝は聖書の教えるを表しています。皇帝の布告する良い知らせは、種である神の教え(聖書)です。皇帝の布告を伝えた4人の使者は種を蒔く農夫です。4つの隣国は種が蒔かれた農地の状態を表現していますが、神の教え(聖書)を聞く人の心の状態を示しています。

皇帝は最後のシーンで「良い知らせを聞いたものが皆、耳を傾けるわけではないのだ」と言いました。4人の使者が届けた皇帝からの良い知らせ、つまり種である神の教えは、同一の内容でしたが、4つの隣国の反応は様々でした。誰かから何か同じ良い話を聞いた時に、拒絶してみたり喜んで聞いてもすぐに忘れてしまったり、自分の心の状態によって違う反応をした経験があなたにもあるでしょう。また、種がその生命力を発揮するかどうかは、どのように土壌を準備し、水やりをやったかによって大きく左右されることは、植物を種から育てたことがある人は良く知っているでしょう。

種として表されている神の教え(聖書)には、冒頭で触れたように人生の悩みへのヒントが詰まっていますが、実際にはそれ以上のもの、あなたの人生を変える力である「良い知らせ」が秘められています。

あなたが聖書を全く読んだことがないなら、神の教え(聖書)を伝える使者の役割を果たしたのは、漫画『4人の使者』だったかもしれません。あなたが進んで耳を傾けるならば、皇帝からの良い知らせに耳を傾けて豊かな実りを手にした西の隣国のようになると、神様はあなたを招いています。

Waypointsに掲載されている漫画は全て、聖書の内容をテーマとしています。ぜひ、『4人の使者』以外の漫画も読んでみてください。