今回は「センチュリオン」の制作の舞台裏を少し紹介したいと思います。どんな感じでシナリオで描かれたアイデアから漫画へとストーリーが進化していくのかをお見せします。お楽しみください。

シナリオ

センチュリオンのシナリオは、まずザック・モッツが書き、ロビン・A.・ホワイトの助言が加えられ、栄美子・ハーモンによって翻訳されました。ストーリーの内容は、聖書(マタイの福音書8章5-13節)にある短い話から、インスピレーションを得たものとなっています。最初のページからの抜粋を少しだけお見せします。

ネーム(いわばセリフが入った漫画の設計図)

シナリオがアーティストに渡されると、ストーリーをどのように視覚的に解釈するかはアーティストの仕事となります。第一段階は、セリフを含めた大まかなレイアウトを決めていくステップです。シナリオには通常、視覚的な指示が含まれていますが、それをどう表現するか、アーティストに考える余地が残されていることもあります。優れたアーティストには、シナリオの段階では意図されていなかったような方法でそのストーリーにいのちを吹き込み、より良いストーリーにする才能があります。

ここで、「センチュリオン」を描いたあずみ椋が、上記でお見せしたシナリオからどのように、レイアウトを描いたかご覧ください。 

センチュリオンが思いを巡らしているこの場面。見てお分かりのように、彼女は見事に、視覚的に生き生きとしたシーンとして表現してくれました。このようなラフな形でも、ページデザインは本当に活力に満ちています。

下描き

共同制作する場合はこの段階で、アーティストがシナリオライターや編集者に見せてフィードバックを得ます。次の段階に進む前に、大きな変更はこの時点で行われます。レイアウトがこれで良しと一旦同意されると、多くのアーティストは、次は鉛筆でより詳細に描いていきます。これは、あずみさんの下描きです。

お分かりのように、第一段階よりも細かいところまで描かれていますが、まだ少し粗いものとなっています。この段階をデジタルで行うアーティストもいますが、デジタルで描くとしても、下描きの段階では絵としてはざっくりしています。

完成した漫画

この後アーティストは、インクやデジタルできれいな完成した線画を描いていきます。そしてその後、背景や模様、グラデーションのほか、文字入れを行っていきます。ここで、既に見てきた2ページの完成版を見てみましょう。

どのアーティストも独自のスタイルを持っているだけでなく、好みのやり方があります。ここまで「センチュリオン」の制作に携わったあずみ椋のアートワークを見てきましたが、まだ「センチュリオン」を読んでいない方は、どうぞこの漫画をこちらからご覧ください。また、もっと彼女の作品を見てみたい方は、こちらから彼女のHPに入ってみてくださいね。

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