アーティストインタビューシリーズの続きです。今月の「ある女の絶望」を描いてくれた漫画家あずみ椋さんとのインタビューパート2です。今回は、アーティストとして受けてきた影響やWaypointsでの経験について話してくれました。(パート1はこちら

一番好きなアーティストや、一番影響を受けた人やものについて教えてください。

思い返せば中学2年生のある日、書店で平積みになっていた萩尾望都さんの「ポーの一族」を見て衝撃を受けたのです。それまで自分が知っていた少女マンガとはまるで違う表現だったので。あの出会いがなかったら中学くらいでマンガは卒業して、自分で描くこともなく堅気な人生を歩んだことでしょう。私世代のマンガ家は多かれ少なかれ皆同様だと思います。

マンガ以外ではドイツロマン主義の画家フリードリヒや、アイルランドの挿絵画家ハリー・クラークが好きです。

他にどんなものが、あなたの作品に刺激とかアイデアを与えていますか?

歴史関係のテーマが好きで、特に高校くらいから今に至るまで北欧ヴァイキング史にハマっています。文化や神話、歴史ですね。また、旧約聖書のコミカライズの仕事もしたことがありますが、これも神と人間の壮大な歴史ドラマとして捉えている感があります。

Waypointsの漫画にこれまで取り組んできた経験について教えてください。

とても楽しんで描かせていただいてます。聖書のメインキャラクターではなく、ほんの数行しか登場しない人物にスポットライトを当てて深堀りしたら面白かろうと、私自身も以前から描いてみたいと密かに思っていましたから。シナリオをいただくとき「次は誰だろう」とワクワクします。

実際、どんな人の話だったんでしょう…?こちらから人生を変えられる出逢いをした人達のストーリーを描いた漫画を読めますよ!